秘める2025.10.09 14:05私は秘める 気持ちを 私は秘める 言葉を 吸い込まれそうな星空も 悲しい朝に浮かんだ月も 口に出せば 紙に書けば すべて こぼれて 消えそうだから だけど おかしいけれど あなたには 話したくなる&n...
リセットしたくなる夜2025.08.22 22:30いつからだろう欲しいものがあっても諦めるようになったのは涙を見せなくなったのは好きなことを隠すようになったのは最後にセーブしたのはいつなんだろう思い出すのはただおさなかったあの日
いとおしき毛玉2025.08.13 22:15君とはじめて 出逢った日一目散に こっちに走ってきて私の膝に ちょこんと乗ったしっぽは ウサギみたいに丸くて手でなでるには 小さすぎる身体いとおしき 白と黒の毛玉海沿いの古い町並みと少しまぶしい 潮風に吹かれ君を乗せて 景色は動き出す暗い箱の中から 顔を出した君はじめて映る 何も...
水たまりの空2025.07.30 22:30ぼんやり見てた 水たまりの星や月は 儚く揺らめいた触れたらきっと 消えてしまう届きそうで届かない この想い傘を引きずって 雨の中を歩いた何もかも流せたら いいのにないつのまにか 雨があがって見上げた夜空の 星と星を線でつないで 解けた気がした答え合わせさえ できないままにふいに生...
悲しみの色2025.04.30 19:00これはある絵描きの物語静かな町の隅で夢を描くだけどもう誰かのために描くのはやめようと呟いた花を生けた花瓶が倒れてこぼれ落ちるしずくを数えてた悲しみの色はいつの日もキレイで心の奥まで染み込んだその悲しみすら描かずにいられなかった沈んだ夕日が連れてきた夜の中に微かに聞こえた星たちの囁...
手紙2025.04.09 03:00星がキレイだよ書きかけた 君への想い書いては消して また閉じ込めた 本当の気持ちいつもそうだったダメな理由を誰かのせいにしてなかったことにして 黙り込んだ季節が変わりゆくたびに舞い散る花のような 儚げな今を二度と会えない 夕暮れのようなこの時の流れを 止める術もなく川に浮かぶ花び...
ゆきだるま2025.01.13 12:04君はどうせ いなくなっちゃうんでしょどんなに一緒にいたいと願ったって わかってたよ 最初から永遠なんてないと それでもただ君と一緒に 笑っていたかった 寒そうだねって巻いてくれた マフラー嬉しかったよ 空から幾千の粉雪 君...
白い記憶2025.01.13 11:20伝えたかったこと 今日も伝えられなかった そんなことを繰り返して ただ時間だけが流れて 似たような物語の中に 夢のような明日を探してた 真っ白に降り続く雪が 隠してしまったふたつの心 君はどうして泣い...
あまのじゃく2024.12.08 08:25伏し目がちに見たその視線の先 大好きだった名前さえも今は 心の奥 ずっと ずっと 深くに閉じ込めた 楽しかったことが 嬉しかったことが 鉛色の空みたいに見えた 自分の弱さが時に誰かを深く傷つけて どうすることも...