いとおしき毛玉

君とはじめて 出逢った日

一目散に こっちに走ってきて

私の膝に ちょこんと乗った

しっぽは ウサギみたいに丸くて

手でなでるには 小さすぎる身体

いとおしき 白と黒の毛玉


海沿いの古い町並みと

少しまぶしい 潮風に吹かれ

君を乗せて 景色は動き出す

暗い箱の中から 顔を出した君

はじめて映る 何もかもが

今日から 君の場所だよ


小さくて 壊れそうだから

一緒に眠るのが 怖かったのに

目覚めると そこにあった毛玉

いつか来る サヨナラなんて

ひとかけらも 考えてなかった

やわらかい 君のぬくもり

抱きしめた


思い出す ひとつひとつが

この部屋中に あふれ出して

今日は 君のことだけ想いたい

今でもドアは少し開けてしまう

いとおしき 白と黒の毛玉

うた、詩

yuuhiのポエムなど

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