真昼の空に 浮かぶお月さまも
眠れぬ夜に 降りそそぐ雨音も
全部あなたが 好きだったものばかり
この世界のまだ 知らない景色も
読みかけの夜に 白い光が差して
星たちは またねときらめいて
しおりを挟んだまま閉じられた本
物語は最後まで読まないとわからないのに
明日の朝に 鳥は時を超えて
眠る猫を横目に 飛び立つだろう
葉っぱに願いを乗せて川に流して
その行方をずっと 見てた幼い瞳
道なき道を進み 森を抜けると
いつか来た夢の世界みたいな秘密の場所
あなたに手を引かれて登った木や
時間を忘れて遊んだあの頃を思い出す夕焼け
真昼の空に 浮かぶお月さまも
眠れぬ夜に 降りそそぐ雨音も
全部あなたが好きだった物語
ページをめくるたび あなたがいる
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